ヘルススパン (Healthspan) からピークスパン (Peakspan) へ ― ヘルシーエイジング (Healthy Aging)を支えるSuperba Krill®の可能性
~ヘルシーエイジング (Healthy Aging)を支えるSuperba Krill®の可能性~
From Healthspan to Peakspan: The Role of Superba Krill for Healthy Aging
9月は「Healthy Aging Month(ヘルシーエイジング月間)」です。長寿とは、単に長く生きることだけではありません。平均寿命が延びる一方で、長く生きることが、そのまま健康な状態で長く暮らすことにつながるとは限りません。
そこで今、注目されているのが、「ライフスパン(寿命)」から「ヘルススパン(健康寿命)」へと視点を広げ、さらにその先にある「ピークスパン(peakspan)」という考え方です。
これは、自分らしい健やかさや活力をできるだけ長く保つことを意味します。
ヘルシーエイジングでは、年齢を重ねても、体力や身体機能、認知機能、全身の健康をできるだけ良好な状態に保つことが重視されます。
加齢は身体のさまざまな機能に同時に影響するため、健康に対するニーズも一つの領域にとどまりません。
更年期を含むミッドライフ世代の健康から、アクティブエイジング、代謝、筋肉、身体機能まで、幅広い領域で科学的な裏付けのあるアプローチが求められています。
ヘルシーエイジングは、サプリメント市場でも特に成長が著しい健康関連分野の一つです。米国では、2028年までに市場規模が18.8億ドルを超えると予測されています(出典:Nutrition Business Journal, Condition Specific Report 2025)。
その背景には、消費者の強い関心があります。Nutrition Business Journalの調査によると、世界の消費者の73%が、ヘルシーエイジングを「非常に重要」または「とても重要」と考えています。具体的には、身体を動かし続けることや、日常的に活動的でいること、頭をアクティブな状態に保つことなどが重視されています。こうしたニーズは、60歳以上の層だけに限られたものではありません。
欧州でも、長寿関連サプリメント市場は2025年の5億ドルから2035年には12.3億ドルへ拡大し、年平均成長率(CAGR)は9.4%になると予測されています(出典:Future Market Insights. Consumer context: McKinsey Future of Wellness 2025; WHO Ageing and Health Fact Sheet; Euromonitor Global Consumer Trends 2025)。
ヘルシーエイジングへの関心がさまざまなライフステージに広がるなか、年齢やライフステージごとの健康ニーズに応える製品や素材が求められるようになっています。ヘルシーエイジングに求められる栄養や健康サポートも、ライフステージによって異なります。
1つの素材に、複数の栄養成分
Superba Krill®は、リン脂質結合型のEPA・DHAとコリンに加え、アスタキサンチンを含む、特徴的な組成を持つ素材です。この特徴的な組成から、オメガ3栄養と細胞レベルの健康との関係を検討する研究が進められています。
EPA・DHAは、筋肉や関節、心臓、脳の健康に関わるほか、炎症反応の調節や正常な細胞膜機能にも関係しています。コリンは、正常な肝機能や脂質代謝、筋肉機能に関わる栄養素です。また、神経から筋肉への情報伝達に関わるアセチルコリンの前駆体でもあります。
リン脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、細胞の構造や機能に関わっています。Superba Krill®は、オメガ3とコリンをリン脂質型で含むことも特徴の一つです。アスタキサンチンは天然に存在する抗酸化物質で、クリルオイル特有の栄養組成を構成する成分の一つです。
リン脂質による吸収から、細胞膜への取り込みへ
私たちの身体を構成する臓器や組織は、すべて細胞から成り立っています。加齢に伴い、細胞は体内外のさまざまなストレスにさらされ、細胞の働きが変化することがあります。そのため、細胞の健康はヘルシーエイジングを考えるうえでも重要なテーマです。
リン脂質の特徴は、吸収性だけではありません。リン脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、細胞の構造や機能に関わっています。オメガ3を摂取した後、まず重要になるのが吸収です。吸収されたEPA・DHAは血流を介して全身へ運ばれ、細胞膜にも取り込まれます。
細胞膜に取り込まれたオメガ3脂肪酸は、膜の構造や流動性、シグナル伝達など、さまざまな生理機能に関わっています。

持続可能性の新たなスタンダード
Superba Krill®は、リン脂質に結合したEPA・DHAとコリンを含む、複数の栄養成分を持つ素材です。こうした特徴的な組成は、ヘルシーエイジングに関わるさまざまな栄養成分を1つの素材で摂取できる点でも注目されています。
Superba Krill®が支える、ヘルシーエイジングのさまざまな側面
Superba Krill®では、60件以上のヒト臨床研究を含む135件以上の研究が実施されています。細胞や心臓の健康から、脳、目、肌、筋肉、関節、代謝まで、ヘルシーエイジングに関わる幅広い領域で研究が行われています。
- 筋肉:65歳以上の成人を対象とした研究では、プラセボ群と比較して、握力が11%、膝の筋力が9%高かったことが報告されています。
- 関節: 臨床研究では、膝の痛みやこわばり、身体機能の改善が報告されています。また、60歳以上の成人を対象に、Superba Krill®と筋骨格系の痛みとの関連を調べたパイロット研究も行われています。
- 代謝: 体組成、血圧、炎症マーカーなどを対象とした研究が行われています。その一つでは、減少した体重の96%が脂肪であり、筋肉量が維持されたことが報告されています。
- 心臓: 26週間の研究では、クリルオイル群の中性脂肪が33.5%減少したのに対し、プラセボ群では20.8%の減少が報告されています。
- 肌: 12週間後、Superba Boost群では、プラセボ群と比較して、肌の水分量、弾力性、バリア機能の改善が報告されています。
- 細胞の健康: 研究では、Superba Krill®によってオメガ3指標が目標範囲まで上昇することが示されています。さらに、炎症マーカーや加齢に関連する経路についても研究が進められています。
- 脳・目: 臨床研究では、脳の酸素化、情報処理能力、ドライアイの症状、涙液の状態などが検討されています。
これらの研究は、年齢を重ねてもアクティブで健やかに過ごすために、Superba Krill®がさまざまな健康領域で研究されていることを示しています。
さらに2026年には、独立したレビューで、クリルオイルと、WHOがヘルシーエイジングの考え方として示している「Intrinsic Capacity(内在的能力)」との関連が整理されました。このレビューでは、WHOが示す複数の機能領域とクリルオイルに関する研究結果を照らし合わせ、ヘルシーエイジングとの関連を考察しています。
「長く生きる」だけでなく、「より健やかに生きる」ために
長寿に対する考え方は、単に長く生きることから、年齢を重ねても健康や活力を保ちながら、健やかに暮らすことへと変わりつつあります。Superba Krill®についても、ヘルシーエイジングを支える栄養の可能性について、研究が続けられています。
原料メーカーやサプリメントメーカーにとって、これは「長寿」だけをテーマにするのではなく、より長く健やかに暮らすことを見据えた製品を考える機会にもなります。
長く生きることの価値は、単に寿命を延ばすことだけではありません。健康や活力を保ち、自立した生活を送りながら、より長く充実した毎日を過ごせることにこそ、長寿の意味があります。これからのヘルシーエイジングでは、「何年長く生きるか」だけでなく、「その年月をどのように健やかに過ごすか」という視点が、ますます重要になります。
The effect of krill oil supplementation on skeletal muscle function and size in older adults: A randomised controlled trial
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Krill oil improved osteoarthritic knee pain in adults with mild to moderate knee osteoarthritis: a 6-month multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled trial
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Benefits of Krill Oil Supplementation During Alternate-Day Fasting in Adults With Overweight and Obesity: A Randomized Trial
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Effects of krill oil containing n-3 polyunsaturated fatty acids in phospholipid form on human brain function: a randomized controlled trial in healthy elderly volunteers
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A Randomized, Double-Masked, Placebo-Controlled Clinical Trial of Two Forms of Omega-3 Supplements for Treating Dry Eye Disease
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Krill oil supplementation improves transepidermal water loss, hydration and elasticity of the skin in healthy adults: Results from two randomized, double-blind, placebo-controlled, dose-finding pilot studies
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Krill oil protects dopaminergic neurons from age-related degeneration through temporal transcriptome rewiring and suppression of several hallmarks of aging
SenGupta et al. 2022:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36367773/
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